さぶろぐ

ぬいぐるみサンショウウオ「さぶ」たちの、旅と日常の記録です。

【旅行記】湯原温泉郷①:町じゅうにあふれる名湯とはんざき

前回のブログ更新が昨年末であることに驚愕!見てくれている方ありがとうございます。私もさぶも元気に生きてます。

ここ半年の間に、素敵な場所にたくさん出かけました。少し前の話になりますが、ひとつずつ思い出しながら書いていきます。

毎年GWには夫と二人で旅をします。二人そろってペーパードライバーなので、電車とバスの旅。せわしないことや人混みが苦手なので、一年のうちで最も混雑を極める数日間に、わちゃわちゃしたところに行くのは避けて、ゆったりのんびりしたい。かといって、リラックスだけではなく好奇心も満たしたい、そしておいしいものは絶対食べたい!ということでこれまでのGWには、近鉄乗り放題チケット「まわりゃんせ」を買って鳥羽・伊勢志摩を満喫したり、新幹線と在来線を組み合わせて四国をのんびり回ったりして、充実した休日を過ごしました。そして今年の旅先は、私が長年気になり続けていた、岡山県真庭市湯原温泉郷!!岡山まで新幹線で行って、そこからはバスを乗り継いで行けます。

http://www.yubara.com/

この町には「はんざき大明神」が祀られており、毎年8月に、巨大なはんざきをかたどった山車やねぶたが出動する、その名も「はんざき祭り」が開かれて町中がはんざき一色に染まるのだとか。

…といわれても、「はんざきって何?」ってなりますよね。はんざきとは、この地域で使われているオオサンショウウオの呼称で、語源は「体が半分に裂けても生きているほど生命力が強い」からとも、「口を開けると半分に裂けているように見えるから」とも。小さいころ、美女がマスクをとると口が裂けている「口裂け女」というおばけの怪談を聞いてふるえましたが、ヒトだとこわいけどオオサンショウウオだとかわいいので不思議。ちなみに私は人間においても、キャメロン・ディアスとか篠原涼子とかのような、目と目の間が少し離れていて口が横に大きいタイプの顔立ちの美人が好きなのですが、オオサンショウウオ好きと関係あるのかなあ?とはいえいくら生命力が強くても、体が半分に裂けたらさすがに無理だと思いますので裂いてはなりません。ぬまがさワタリさんの、こちらのウパさんのツッコミが大変すばらしいです(こちらは湯原ではなく、京都水族館でのイベントでの展示です)。

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5月2日、仕事を終えたあと夜の新幹線で岡山入りし、岡山駅前のビジネスホテルに宿泊。当日は雨模様でしたが、駅前広場にあった水のモニュメント的なものが幻想的できれいでした。毎年この時期の気温変化に弱い私はじゃっかん風邪気味…駅からホテルに向かう途中に通った商店街の薬局に閉店間際にもかかわらずかけこみ(シャッター閉まりかけてるのにほとんど押し入った)、すでに片付けが済んでいた棚を再度開けて風邪薬を売ってもらいました。ごめんなさい。ちなみにこの薬がよく効いて、三日間の旅を満喫できました。ありがたやありがたや。

そして朝、岡山駅ロータリーのバス乗り場から、真庭方面行きのバスに乗車。雨が上がってくれていてうれしくなります。同じ乗り場から別の行先に向かうバスも出るので、うっかり乗り間違えるのではないかとドキドキしていましたが、乗車時刻が近づくとバス会社のスタッフさんがやってきて乗車整理をしてくれました。ひとまずこのバスで中国勝山まで行けます。

バスは座席も広々として快適。中国勝山で降りたら今度は「コミュニティバスまにわくん」という地域バスの蒜山高原方面行きに乗って湯原温泉方面に向かいます。乗り継ぎは難しくなく、降りたバス停の待合所(ちゃんとした建物でお手洗いもあります)でそのまま待っていればいいので安心。旅先でのバスは間違えると次のまで数時間あったりしてその日の予定が台無しになる危険をはらんでいるため緊張します。

窓の外には美しい緑、上流にオオサンショウウオがいそうな感じが猛烈にする川、そして人々の暮らしが見えます。バス停「湯原温泉郷」でバスを降りると、温泉街の案内図が描かれた大きな看板。いきなり目に飛び込んできた、迫力あるはんざきのイラストに、テンションが大幅に上がります。

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イラストのはんざきさん、さぶとは違ってずいぶん大きくて、ちょっぴりこわそうな印象?迫力ありますね。この理由はのちほど。

この日はこどもの日の直前だったので、街の中を流れる川にこいのぼりが…?

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あれ?よく見ると…

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色とりどりの、はんざきのぼりじゃないですかーーーーーー!!

手湯足湯にもこんな子たちがいるし!!!!!

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 さすがははんざきの町。われわれの期待は裏切られなかった!

まずは本日の宿泊先「プチホテルゆばらリゾート」さんにご挨拶をして、荷物を預かっていただき、それから街歩きをすることに。

www.net626.co.jp

こちらの公式サイトのこだわりっぷりに心惹かれてこちらに決めました。

お昼ごはんがまだだったので、ガイドブックでチェックしていた「喫茶サボテン」さんに行き、看板メニューのホットケーキをいただきます♪お店に貼られている手作りっぽい貼り紙にもしっかりはんざき君が。ちゃんと手の指四本、足の指五本になってる。こういうの大好き。

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 こちらが楽しみにしていたホットケーキ♡やさしいお味で、懐かしい感じで美味でした~!珈琲も美味しくて、よく合います。

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店主さんに、はんざきはどこにすんでいるのか聞いてみると、さっき、はんざきのぼりが泳いでいた大きな川(旭川)の支流である、お店の前の細い川にいるのだとか!ということは今こうしている瞬間にもはんざきが水面に鼻を出して吸って吐く空気を私もほんの少しだけは取り入れたり取り入れられたりしているかもしれないということ。ふおおおおおおお俄然興奮するです!!!

はんざきファンだと伝えると、この近くに「はんざきセンター」があるよと教えてくれて(もちろん今回の旅のメイン目的地ですとも)、はんざきに詳しい地元の方がいらっしゃることも教えてくれました。センターにいらっしゃることも多いそうなのですが、残念ながらこの日はセンターにはいらっしゃらず。次に行ったら会えるかなー。そのときはぜひお話をうかがいたいです。

街のすみずみまで見て回りたくてうずうずしながらサボテンさんをあとにしたとき、夫の携帯に着信。プチホテルゆばらリゾートの方からです。先ほど荷物を預かっていただくときに、このあと、はんざきセンターに歩いていく旨をお話していたところ、なんとオーナーさんが送ってくださるとのこと。名物の、天ぷら油で走るエコカーで、はんざきセンターまでのプチドライブを楽しませていただきました。ちょっとおいしそうな匂いがしたような…気のせい?

【②に続きます】